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LabRAM Soleil

性能とユーザビリティを両立したラマン分光装置がデビュー

HORIBA光学技術の中枢のJobin Yvonブランドが昨年200周年を迎え、その技術の結晶として開発されたラマンイメージング装置「LabRAM Soleil」。
この装置名は、200年を超えて光学技術を磨いてきたJobin Yvon社の前身であるMaison Soleil社の創業者であるJean-Baptiste Soleilの名前にちなみ、名づけられました。Maison Soleil社の光学装置は、波動性による回折現象を説明したフレネルをはじめ、数々の著名な物理学者の発明に寄与し、近代の物理学の発展に貢献してきました。

現在では光学装置のコアとなるグレーティングを自社で開発・生産し、数多くの光学装置の性能を支えています。

「LabRAM Soleil」はその想いを引継ぎ、近未来の科学技術の発展に寄与すべく開発されました。多くの新機能の搭載に加え、数々の自動化機構も導入し、次世代半導体材料である二次元材料はもちろん、昨今ニーズが高まるライフサイエンスの最先端研究から、産業分野での出荷前検査まで、オールラウンドでお使いいただけるラマン分光分析装置になっています。

ぜひ、HORIBAが切り開く新しいラマンの世界をお楽しみください。

MOVIE

新製品Soleilの紹介

Jobin Yvon 200周年の歴史

HISTORY

LabRAM Soleil

FEATURES

Ultrafast Confocal Imaging

さらに進化した高速・高機能共焦点イメージングを実現

QScan™ 

◉共焦点3Dラマンイメージを迅速に取得可能

◉ステージを動かさずレーザを走査し測定

◉光学像全域のイメージングが可能
(500×500 μm @10倍対物レンズ)

多層混合ポリマーの共焦点3Dラマンイメージ

多層混合ポリマーの
共焦点3Dラマンイメージ

SmartSampling™ 

◉全体像の大枠をいち早く把握するための新アルゴリズムを採用

◉全体像イメージを短時間で取得可能

イメージングスピードの比較(測定時間:14分)
コンバラリア植物細胞(スズラン)
コンバラリア植物細胞(スズラン)

Automation

ワークフローの高速化・簡易化を実現

Laser auto-alignment

自動光軸調整 (オプション)
Laser auto-alignment
高速なオートアライメント

SmartID

対物レンズ倍率を自動で認識
SmartID
測定条件設定ミスを回避

Auto setting

ワンクリックで測定条件設定
(光学系自動切替)
Auto setting
分析効率の向上に貢献

Easy & Smart Software

ナビゲーションなどの多彩な機能を搭載したソフトウェアLabSpec 6

◉目的に応じた数々の専用機能とナビゲーションなど、直感的なインターフェースで、データ取得・解析の手間を大幅に短縮

EasyImage ナビゲーションツール

測定条件の設定からデータの取得・解析までをナビゲート。
初心者でも容易にイメージング測定ができます。

MVA Plus 多変量解析ツール

処理速度の大幅な向上により、大容量のデータ解析が可能になり、
広範囲で高画質ラマンイメージを取得できます。

ParticleFinder™ 粒子解析ツール

光学像から粒子を検出し、検出した粒子を自動測定します。
同時に直径や真円度などの形状解析も行えます。

Compact & Expandable Design

ワンパッケージ化( < 1 m² )と高い拡張性

◉AFM とのカップリングでTERS 測定を、光ファイバプローブを接続することでIn-situ 測定を実現

* TERS: チップ増強ラマン散乱(Tip Enhanced Raman Spectroscopy)

APPLICATIONS

2D マテリアル

2D マテリアルの分析では、層数や結晶性の評価にラマン・フォトルミネッセンスが用いられています。
高速イメージング機能SmartSampling™により、短時間でラマンイメージを得られます。

WS2試料の超低波数ラマンイメージおよびフォトルミネッセンスイメージ
WS2試料の超低波数ラマンイメージおよび
フォトルミネッセンスイメージ

多層ポリマーのラマンイメージ(QScan™でのイメージングにより局所的に存在する水分を確認)
多層ポリマーのラマンイメージ
(QScan™でのイメージングにより局所的に存在する水分を確認)

多層ポリマー

多層ポリマーの研究では、プロセス中に発生した欠陥や界面状態の観察が重要です。独自のQScan™技術により、多層ポリマーの三次元情報を、共焦点性を保ちながら広範囲で得られます。

高精細ラマンイメージ(マウスの肝細胞、500 nmステップ、70,000点)
高精細ラマンイメージ
(マウスの肝細胞、500 nmステップ、70,000点)

細胞イメージング

薬理学的応用では、薬効成分の細胞中での分布評価にラマンイメージングが用いられています。例えば、腫瘍学においては、これらの情報をもとに内科的治療アプローチを最適化し、特に化学療法における投薬量の削減を目指しています。

OPTIONS

光ファイバプローブ

光ファイバ経由で簡単にIn-situ測定ができます。
液浸測定にも対応します。

加熱冷却ステージ

標準の測定ソフトから加熱冷却ステージをコントロールできるため、容易に温度変化のタイミングを設定し、分析できます。

シリコンのラマンスペクトル
シリコンのラマンスペクトル

極低波数ユニット(ULF)

このユニットを組み合わせることにより
カットオフ波長を10cm-1まで下げることができます。

L-システィンのストークス / アンチストークス測定

L-システィンのストークス / アンチストークス測定
L-システィンのストークス / アンチストークス測定

マルチパスセルホルダ

水溶液など液体試料をキュベットセルに入れて測定できるため、効率的な液体試料のラマン測定ができます。

SPECIFICATIONS

レーザ波長 標準:532 nm
外付:325 nm
内蔵:405、 473、 532、 638、 785 nm
その他の波長については別途ご相談ください
(内蔵レーザは最大4本まで搭載可)
グレーティング数 4枚のグレーティングを搭載可能
(電動切り替え)
1ターレットあたり4枚搭載可能
カットオフ波数 30 cm-1 (標準)
10 cm-1 (オプション)
使用するレーザによって異なります
外形寸法 / 装置質量 898(W) x 797(D)x 806(H) mm*
/ 約120 kg
*外付レーザを含まず

Lineup

顕微ラマン分光装置

ラマン顕微鏡 XploRA シリーズ

XploRAシリーズは、高感度なラマン分析のエントリーモデルです。明・暗視野、偏光、微分干渉などの光学観察機能とともに、物質の化学組成の同定、分子構造の解析に最適です。
共焦点光学系の採用により、サブミクロンスケールの空間分解能でイメージング測定が可能です。

◉多彩なオプションに対応。コンパクトな設計で、
研究・品質管理に最適。

XploRA PLUS

◉倒立型顕微鏡搭載でバイオサンプル分析に最適。

XploRA INV

顕微レーザラマン分光測定装置

紫外〜近赤外領域における高いスペクトル分解能と、サブミクロンスケールの空間分解能、オートメーション機能を強化したハイエンド顕微ラマン分光装置です。より近接したピークの分離や、応力・構造変化、温度変化によるわずかなピーク位置のシフトの検出能力に優れています。さらに、光学フィルタを交換することで、広い波長範囲のフォトルミネッセンス(PL)も測定可能です。

LabRAM HR Evolution

AFM(原子間力顕微鏡)顕微ラマン統合装置

XploRA Nano

LabRAM HR Evolution Nano

AFMと顕微ラマン分光装置の統合装置。AFMによる表面物理情報、ラマン分光装置による化学情報を同一エリア・高速同時測定により取得できます。専用チップを使用することで、チップ増強ラマン分光(TERS)測定も可能です。

[TERS測定対応装置] LabRAM HR Evolution、XploRA PLUSに統合可能

透過ラマン分光装置

ラマン光を数 mmФの領域で透過測定する光学設計により、有効成分の短時間かつ高精度な測定を実現します。LabRAM HR Evolutionに追加できる透過測定用オプションもご用意しています。

Transmission Raman

プロセスラマンシステム

ラマン技術をプロセス制御に応用し、頑丈でコンパクトなラマンモニタリングシステムを実現。抜き取り作業などの危険な作業を回避できます。メンテナンスを低減し、操作性が向上した現場向きのシステムです。

Process_Raman

マクロラマン分光装置

コンパクトかつ、優れた光学設計により、手軽に、高感度なラマン分析が可能です。生産現場での工程検査用途などに最適です。

MacroRAM

SEMーラマン複合装置

電子顕微鏡にラマン測定系を組み合わせて、複合解析を実現しました。

R-CLUE

カスタマイズラマンシステム

様々な分光器と検出器を組合せ、お客様ごとの実験系に合わせたシステムをご用意します。

Modular_Raman