1965年、米国での自動車排出ガス規制スタートを契機とした排出ガス計測ニーズの高まりに応えるべく、HORIBAは国産第1号となる自動車排ガス測定装置(CO, CO2, HC計)を製品化しました。さらに、その後、規制対象成分が増え、また規制値も強化されてきたことに対応する形で、各種分析計やサンプリング技術の開発を継続してきました。特に、自動車分野の主力製品であるラボ試験用のエンジン排ガス測定装置は、世界の多くの国の認証機関で採用され、世界シェアの80 %を占めています(2020年 当社調べ)。
しかし近年では、従来の大気汚染物質に加えて温室効果ガス(N2Oなど)の規制が導入されたり、実路での排出ガス規制(RDE規制)が各国で採用され始めたりと、測定対象が多様化し、求められる計測技術もより高度になってきています。
HORIBAはIRLAMを、従来のNDIRでは困難な計測成分や計測精度の課題に対して最適のソリューションとなる、次世代技術(Advanced NDIR)と位置づけています。
2030年頃までの規制導入・強化が見込まれる以下の成分およびRDE規制に対して、IRLAM技術を応用した製品を順次ラインアップし、自動車の電動化が進展する中でも、自動車産業全体での低エミッション化に向けた重要事項である、エンジン搭載車の環境性能改善に貢献します。
【現在、規制導入が検討されている成分(一部の国/地域では既に規制導入済み)】
- 有害物質:アンモニア(NH3)、ホルムアルデヒド(HCHO)
- 温室効果ガス:一酸化二窒素(N2O)、メタン(CH4)
エンジン排ガス測定装置 MEXA-ONE
HCHO分析計 XLA-13H
N2O分析計 XLA-11
車載排ガス計測システム OBS-ONE-XL(NH3/N2O)
* 車載排ガス計測システム OBS-ONEの製品外観は変更になる可能性がございます