
「ナノ粒子径分布・濃度測定装置ViewSizer™ 3000」を12月に発売
2018年11月26日
当社は、ナノトラッキング法(NTA)を用いて、液中に浮遊するナノ粒子の直径・個数・濃度測定装置「ViewSizer™ 3000」を、国内で12月1日に発売します。
本製品は、液中にブラウン運動(*1)しているナノ粒子にレーザー光を当て、ブラウン運動している粒子の追跡をイメージング解析による10ナノメートルからの粒子径分布、粒子数濃度、凝集状態を高い分解能で評価します。また、蛍光モードでは蛍光標識された粒子の測定結果も提供します。この製品は、ナノ領域の化粧品や触媒、半導体などの分野のみならず、粒子数濃度を必要とするライフサイエンス分野と医薬品でのお客様のニーズに貢献できると期待しています。
当社子会社であるホリバ・インスツルメンツ社(米国)は、製造元であるMANTA Instruments, Inc.とパートナーシップを提携しており、本製品を国内のお客様向けにこの度提供します。
「ナノ粒子径分布・濃度測定装置ViewSizer™ 3000」
本製品は、11月28日から30日まで開催の国際粉体工業展東京2018 (東京ビックサイト)に初出品します。
(*1)ブラウン運動(英語: Brownian motion):液体のような溶媒中に浮遊する微粒子が、不規則(ランダム)に運動する現象
ナノ粒子径分布・濃度測定装置とは
液体に浮遊しているナノ粒子のブラウン運動は、大きな粒子ほどゆっくりと、小さな粒子ほど速く動くという性質があります。「ViewSizer™ 3000」は、粒子に3種類のレーザーを照射し、高感度カメラを用いて個々の粒子のブラウン運動による軌跡を解析することにより、個々の粒子の拡散速度から、Stokes-Einstein(*2)の式に基づき粒子の径と個数を計算します。そのため、幅広い測定レンジと高い分解能の粒子径分布・粒子数測定が可能です。
また、ナノトラッキング法(NTA)を使用する分析市場の規模は2019年に世界で20.6億円、2022年まで8.4%の平均成長率で拡大が見込まれています。(当社調べ)
(*2) Stokes-Einsteinの関係式:物理学、特に速度論における式であり、ブラウン運動についての式
新製品の特長
- 3波長レーザー光源とカラーCCD搭載による広範囲測定
米国特許であるカラーCCDカメラの3原色(RGB)にそれぞれのレーザー色に合わせて、ナノ粒子の最適な散乱光強度を取得し、広範囲で測定可能となりました。 - ワイドレンジの粒子径測定と高いサイズ分解能(個数基準)
ナノトラッキング法では、高感度カメラを用いて個々の粒子のブラウン運動による軌跡を解析することにより、個々の粒子の移動速度を算出してこれに基づいて粒子径を解析します。そのため、高い分解能での粒度分布測定が可能です。 - キュベットセルとマイクロスターラー(攪拌)による高再現性
市販のキュベットセル内撹拌による均一粒子を検出します。更に、複数ビデオ映像を撮影し、より多くの粒子を測定することが出来ます。これにより、高再現性と粒子濃度のリニア性を実現します。
測定分野と用途
- ライフサイエンス→ タンパク質の凝集/結晶化、エクソソーム、ウイルスや抗体医薬品などの研究開発
- 農林業、水、家電→殺菌や浄化作用があるファインバブル
- 半導体材料→半導体ウエハ研磨剤の製造管理、半導体用超純水の品質管理
- 環境分野→水質と処理(水中ナノ粒子数)
- 医薬品・食品・化粧品→粒子の濃度管理が必要な医薬品業界、超希薄な試料を分析
- 機能性ナノ材料→触媒材料、カーボンナノチューブ
- 触媒・二次電池→新規材料の開発、改良など研究開発、品質管理
販売目標台数(販売地域:日本)
2019年度 国内10台
2021年度 国内30台
主な仕様
測定原理 | ナノトラッキング(NTA)法 |
粒子径測定レンジ | 10nm~15μm(直径) |
セル容積 | 350μL~1,250μL |
粒子濃度 | 5×106 ~ 2×108 particles/mL |
温度範囲 | 10~50℃,±0.1℃ |
外形寸法 | 550(W)×660(D)×350(H)mm |
重量 | 約27kg |
オプション | 蛍光フィルタ |
※本製品は当社子会社であるHORIBA Instruments, Inc.を発売元としています。
※ViewSizerはManta Instruments, Inc.の商標です。
