
新型 材料中炭素・硫黄分析装置 EMIA-Step
概要
高周波誘導加熱方式の「EMIA-Pro/Expert」シリーズに加え、管状電気抵抗加熱炉方式の「EMIA-Step」が新しくラインアップ。
高精度・高感度を実現、さらに加熱温度可変機能で、全量分析だけでなく、温度別・状態別に分離させての定量分析も可能です。
1.低温域からの温度コントロールを実現!
従来に比べ、低温領域での温度安定性を向上。
これにより、低温で分解・燃焼しやすい物質を含む試料への適用範囲が広がりました。
<300℃~900℃へ昇温コントロール>
有機物・無機物それぞれの分解燃焼を容易に把握できます。
2.ダストフィルタを新規搭載、高精度・高感度分析を実現!
高周波誘導加熱方式モデルにて実績のあるダストフィルタ機構を採用。燃焼により発生したダストは高温のうちにフィルタ部分へ集約され、燃焼炉以降の配管へのダストの付着を防ぐだけでなく、ダストによるCO2・SO2 ガスの吸着も低減するため、高精度・高感度分析を実現します。
<管状電気抵抗加熱炉 模式図>
3.ユーザーサポート機能満載のソフトウェア
高周波誘導加熱方式モデルでご好評いただいているソフトウェアの採用により、ユーザサポート機能が充実!
分析ナビ
HORIBA の分析ノウハウから、測定試料にあわせた適切な分析条件提案・設定機能搭載
トラブルシューティングナビ
トラブル発生時、リカバリー方法の自動提案機能を搭載
メンテナンスナビ
動画を見ながら簡単にメンテナンス作業が可能
試料 | 炭素認証値 | 炭素測定値 | 硫黄認証値 | 硫黄測定値 | 準拠規格 | 助燃剤 |
---|---|---|---|---|---|---|
鉄鋼 低濃度 | 0.0387 | 0.0386 | - - | - - | JIS G 1211-3 | Sn |
0.0088 | 0.0087 | - - | - - | JIS G 1211-4 | Sn | |
【特徴】JIS に則った鉄鋼中の炭素分析。低濃度域では、波形分離法による内部炭素の分析が可能。 | ||||||
純銅 | - - | - - | - - | 0.00130 | JIS Z 2616 | - - |
【特徴】燃焼時にダストの発生がなく、硫黄を安定に分析可能。 | ||||||
タングステンカーバイド | 6.15 | 6.16 | - - | - - | - - | - - |
【特徴】燃焼時に助燃剤なしでも高精度に分析可能。 | ||||||
石炭 | - - | 70.1 | 1.71 | 1.65 | JIS M 8819 | - - |
【特徴】1350℃にて燃焼させ硫黄を定量分析する方法。 | ||||||
遊離炭素 | 1.24 | 1.20 | - - | - - | JIS R 1616 | - - |
【特徴】850℃にて遊離炭素を燃焼させ、重量補正法により分析する方法。 |
製造会社: HORIBA
仕様
項目 | 詳細 | |
---|---|---|
標準試料質量 | 1.00 ± 0.10g | |
最小読み取り | 炭素・硫黄とも0.000001%(m/m) | |
炭素 | 測定範囲 | 0.0003~6.0% |
精度(繰り返し性) | σn-1 ≦ 0.00015%(m/m)またはRSD ≦ 0.75% | |
硫黄 | 測定範囲 | 0.0004 ~ 1.0% |
精度(繰り返し性) | σn-1 ≦ 0.00020%(m/m)またはRSD ≦ 2.0% | |
設定温度範囲 | 0(室温) ~ 1450 ℃ | |
外形寸法 [ W x D x H ] | 燃焼部: 443 × 725 × 710 mm | |
装置質量 | 燃焼部: 約77kg、計測部: 約53kg | |
本体電源 | 200/220/240 V、5 kVA *周辺機器を除く | |
キャリアガス | 酸素: 純度 99.5%、 供給圧力: 0.30~0.33 MPa | |
オペレーションガス | 窒素: 純度 99.5%、供給圧力: 0.35~038 MPa | |
制御用パソコン | Windows®10 が動作する機種 | |
ユーザーインタフェース | タッチパネル/ キーボード/ マウス |
Windows は米国Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。
アプリケーション
EMIA シリーズは、微量な炭素・硫黄を高精度に分析できるため、次のような分野の研究開発や品質管理に幅広く利用されています。
化学
| 樹脂材料
| 電子材料
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鉱物
| 鉄鋼
| 非鉄合金
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