概要

薄膜状サンプルに対応した回転型サンプルホルダー

薄膜を2枚の石英製の円形板の間に挟み込み、サンプルをホルダーにセットします。この測定の目的は、薄膜サンプルを回転させながら蛍光スペクトルを測定することです。

回転型サンプルホルダーでは、励起光に対して垂直な面にサンプルが配置され、サンプルが自動的に回転するよう設計されています(図1参照)。また回転しながら連続的にスキャンする機能も備えています。

回転型サンプルホルダーの概略図
図1: 回転型サンプルホルダーの概略図

サンプル室への取り付け

回転型サンプルホルダーは、蛍光分光測定装置 SPEX Fluorolog-3のサンプル室内の標準サンプル台に取り付けできます。
ホルダーの土台となるステージ部(A)は直線方向に位置が調整でき、ステージ部(A)に対して垂直方向に配置されるホルダーの軸となるステージ部(B)は回転調整できます。手動で両ステージの位置調整することで、サンプル表面に励起光の焦点を適切に合わせることができます。
この場合には、回転型サンプルホルダー上で自動的にサンプルを回転させるために、装置のサンプル室内の電子ボード上の(本来なら)第3の偏光子に利用するべき電源およびセンサーの端子を転用します。偏光子マウントの駆動パーツも転用します。
回転ホルダーは偏光子のマウントと同じ構成部品により駆動するので、1℃単位で回転し、サンプルの回転方向は360°変更可能です(図1参照)。

サンプル室のカバーを開けた状態

蛍光分光測定装置 SPEX Fluorolog-3のサンプル室内に取り付けられた回転サンプルホルダー
(サンプル室のカバーを開けた状態)

ソフトウェアDataMax

回転型サンプルホルダーはソフトウェアDataMaxによって自動制御されるので、簡単にサンプル測定することができます。サンプルホルダーをフィルターホイールとして使用する場合には、別のアレイベイシックプログラム「ANGLE.AB」を用います。

リアルタイムディスプレイ

リアルタイムディスプレイ

サンプルの向きを自由に選択してから通常どおりに蛍光分光測定を行います。

実験設定ファイル「Angle Scan」

実験設定ファイル「Angle Scan」

回転位置を何通りかに変えてスペクトルデータを連続的に測定したい場合は、Matrix Scan(連続自動スキャン)を利用します。
実験設定ファイル「Angle Scan」に各パラメーターを入力します。

  1. どこから(Starting Degree Value)
  2. どこまで(Ending Degree Value)

サンプルを回転させるか決め、

  1. 何度ずつ回転させるか(Degree Increment)

を選択します。
設定した角度で回転しながら連続的に測定が行われ、測定結果は3次元で表示されます。