蛍光分光光度計・蛍光寿命測定装置
蛍光寿命測定装置 DeltaFlex/DeltaPro
概要
蛍光寿命光度計 DeltaPro、DeltaFlexは、100ピコ秒を切る蛍光寿命から数秒のりん光寿命までをカバー
DeltaFlex(デルタフレックス) | DeltaPro(デルタプロ) |
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特長
測定時間の大幅短縮
100MHzの高繰り返しパルスに対応、弊社従来機種の100倍(注:DeltaDiode使用時)高く広い時間分解能
数十ピコ秒~1秒までの幅広い時間分解能(※デコンボリューション後)コンパクトかつ高い拡張性
偏光子、各種サンプルホルダー、各種温調器、外部レーザー装着可能紫外~近赤外の幅広い波長対応力
多種類の光源(250nm~1310nm)、多種類の検出器(最長1700nmまで)
■高速発光寿命測定
試料:Dimethylaminostyryl-pyridylmethyl Iodide( DASPI, Exciton社)
励起波長:405 nm
使用コントローラ:FluoroHub-A+
蛍光プローブ( 発光寿命 ~ 60 psec.)の発光減衰曲線。MCP検出器(左)では顕著なアフターパルスが発光寿命専用検出器HPPD(右)では大幅に改善します。
■発光寿命の経時変化測定
10 ms 中の発光減衰曲線数:10000
使用試料量:5 μL
励起波長:530 nm
10 ms 毎の平均発光寿命をプロット。クルクミノイド溶液にヒト血清アルブミンの追加により発光寿命が長寿命化します。
■偏光解消測定
試料:Kaydol® 中10-5 M DPH の異方性減衰。
励起波長: 373 nm
発光波長: 418 nm
0.33 の初期異方性が約30 nsec.以内にゼロに低下します。
*Kaydol はSONNEBORN, LLC の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
■時間分解蛍光測定
波長、減衰時間、発光強度を座標軸として表示(左)。ある発光寿命での断面でスペクトルを得ることにより(右)、発光寿命ごとのスペクトルを得ることが可能です。
*TRES(Time-Resolved Emission Spectra):時間分解発光スペクトル
光源
ソフトウェア
- 測定用ソフトウェア: DataStation
- 解析用ソフトウェア: DAS6
カタログ
製造会社: HORIBA
仕様
DeltaFlex <デルタフレックス> | DeltaPro<デルタプロ> | |
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分光方式 | 分光器ベース | フィルタベース |
装置応答関数 | <200 ps (DeltaDiode-405L、PPD-850検出器を用いた場合) | |
繰り返し周波数 | 10 kHz ~100 MHz(DeltaDiode)、10 kHz ~1 MHz(NanoLED)、0.1 Hz ~ 2.66kHz(SpectraLED) | |
タイムレンジ | 10 ns ~11s(DeltaDiodeシリーズ、SpectraLEDシリーズ使用時) | |
分光器 | 200~800 nm対応 | - |
検出器 | <PPDシリーズ> | |
光源 | SpectraLEDシリーズ(265~1275 nm) | |
外形寸法 | 75 cm x 55 cm(PCを除く) | 75 cm x 45 cm(PCを除く) |
アプリケーション
太陽電池・人工光合成・LED、有機EL、生体分子、蛍光プローブなど
アクセサリ
サンプルホルダー
セル用、表面測光セル用、固体用
温調器
・ペルチェタイプ温調器(-25℃~105℃)
・各種クライオスタット(He温度、LN2温度)
・各種恒温水槽
偏光子
自動偏光子、マニュアル偏光子
外部レーザー同期システム