
技術情報
粒子を分級して測定するため、かつてない高分解能の粒度分布である、 遠心式ナノ粒子解析装置 Partica CENTRIFUGEは、 物理的にわかりやすいシンプルな原理で、安全・安心の遠心沈降粒度分布計です。装置の特長とアプリケーションを紹介します。
We developed the Partica CENTRIFUGE CN-300, centrifugal nanoparticle analyzer to measure the size distribution of nanoparticles by using the photo-centrifuge method of the sedimentation technique.
We validated this apparatus by accurately measuring several kinds of sample distributions such as mono-dispersed, poly-dispersed, or broad distributions.
We confirmed high performance for accuracy, resolution and repeatability in the apparatus by the use of certified reference standards.
Therefore, Partica CENTRIFUGE can be used as an evaluation tool for nanomaterials being developed and commercialized in the nanomaterial field.
通常、レーザ回折/散乱式の粒子径分布測定装置で測定する場合には、試料を十分に希釈する必要があります。 特に原液が高濃度の材料の場合、高濃度での分散状態を把握したいにも関わらず、測定時には大きく希釈を行う必要があり、実際の試料状態が原液での粒子径分布から変化してしまう可能性があります。 原液、または原液にできるだけ近い状態で粒子径分布を測定する手段とその有効性について、実測例を交えて紹介します。
HORIBA粒子径分布測定装置の最上位機種となる次世代機種LA-960は、従来より高い完成度で好評を得ているLA-950V2のハードウェア設計をベースに、大幅な解析能力の向上を実現しました。本稿では、LA-960の特長について詳しい解説を行い、装置性能については、実際の測定事例を交えて紹介します。
本稿は、学位論文“レ-ザ回折/散乱法による粒子径計測の演算精度向上に関する研究”の要旨を表したものです。本研究は、レーザ回折/散乱法における粒子径分布計測の高精度化のため、粒子径分布演算に与える要因と受ける影響を定量的に明らかにすることを目的としました。
粒子による光の散乱現象を測定原理とするレーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置LA-960の原理や構成、および、アクセサリーの特徴についての解説を行います。また、装置性能については、実際の測定事例を交えて紹介します。さらに、新製品として、小型でありながら実用域で十分な測定範囲と精度を持つレーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置LA-350がラインナップしたので合わせて紹介します。
カーボンナノチューブ(CNT)は、その熱安定性、強靭性、軽さ、得意な電気特性、生体親和性において優れた性質をもち、ナノマテリアルとして様々な応用が検討され、実用化が進んでいます。特に、透明導電フィルム、帯電防止膜、タッチパネル、FET(電界効果トランジスタ)といったエレクトロニクス応用においては、CNTの分散技術が重要になっており、凝集度、長さ、電気特性(半導体性/金属性,CNTのネットワーク形成)が調べられています。
「粉」は「米を分ける」と書きます。もともとは米などの穀物を細かく砕いた”小さいもの”を表していたそうですが、我々の周りには穀物の「粉」に限らず、多くの「粉」が存在しています。中にはPM2.5など、有害とされる浮遊性の「粉」もありますが、もっとも身近な「粉」といえば、やはり、薬や食品ではないでしょうか。我々は毎日の生活の中で、小麦粉から家電、宇宙関連技術に至るまで、多くの「粉」の恩恵にあずかっています。
原料・最終製品を問わず粉体粒子を扱う工業では、粉体粒子の特性評価は広く行われています。評価項目は分野によって少しづつ異なりますが、粒子の大きさとその分布は最も重要な特性であり、必ず要求される評価項目です。そこで粒度分布測定を行うべく、測定装置のカタログを集めてみると、実に様々な装置があってどれがどれだか判りません。検討の末どうにか数機種に絞って、実際にサンプルを測定してみるとその測定結果がかなり違ってしまい、このハイテク時代に粒子の大きさ一つ満足に測れないのか、と嘆かれた方も少なからずおられると思います。