
中国に流体制御機器 生産/販売の新会社を設立
2010年9月 7日
中国に流体制御機器 生産/販売の新会社を設立
工業用マスフローコントローラを中国国内向けに販売
中国市場の全MFC トップシェアを目指して
当社は、中国のエネルギー産業や工業プラント向けの量販・量産タイプ流体制御機器:マスフローコントローラ参入を目的に、中国の流体制御機器メーカー:北京匯博隆儀器有限公司(以下 北京メトロン社)との合弁により新会社「北京堀場匯博隆精密儀器有限公司」を設立します。新会社の出資比率は当社が80%で9月6日に合弁の契約に調印いたしました。
工業用マスフローコントローラ(以下、MFC)は、エネルギー産業や工業プラントでガス流量制御に使われており、中国の急速な経済発展に連動して、その需要が急拡大しています。同MFC市場は、半導体やLED製造装置向けの上位機種と比べて市場規模は3倍と推定しています。そこで、MFC上位機種トップブランドの当社と、中国の工業用MFCメーカーで工業用量販・量産タイプを生産・販売する北京メトロン社との合弁で、「北京堀場匯博隆精密儀器有限公司」(以下 ホリバメトロン社)を設立する契約を昨日締結しました。今後、成長が見込める中国MFC市場で、当社が従前から事業展開している半導体・LEDに代表される上位機種に加え、新たな市場と見込み、量販・量産タイプの工業用の幅広い品揃えを図り参入します。
ホリバメトロン社では、当社より管理部門と生産指導に数名が出向し、高級機種で培ってきた技術力で、製品の高機能・高付加価値化をはかります。販売面では、北京メトロン社が持つネットワークの活用に加えて新設するマーケティング部門により、各顧客ニーズに合うきめ細かで最適な製品の供給を目指します。
このように、新会社は需要拡大が予測される太陽電池製造装置メーカーや電力ならびに一般工業用の製品(ローエンドモデル)を中国市場向けに中国で一貫生産・販売を行います。
他方、半導体・液晶・LED製造向けハイエンドモデルは従来どおりに引き続き、日本で生産し現地子会社より販売していきます。ハイエンドからローエンドまで、MFCフルカバー体制の下、新たな市場と見込み、中国国内の多様なニーズに対応する製品をタイムリーに供給し、ハイエンドからローエンドまで全ての中国MFC市場でトップシェア獲得を目指します。
新会社 北京ホリバメトロン社 概要
中国語名:北京堀場匯博隆精密儀器有限公司
英語名:Beijing HORIBA METRON Instruments Co.,Ltd.
代表者:董事長 呉 英
資本金:2億円
出資構成:当社 80% 北京メトロン社 20%
設立 :2010年10月 (予定)
所在地:中華人民共和国北京市朝陽区
人員 :52名
事業内容:中国市場向けマスフローコントローラの開発、生産、販売及びメンテナンス
延べ床面積:1,245㎡
①2階建ての独立建屋 820㎡ (1階:455㎡/ 2階:365㎡)
②隣接建屋に2階部分 425㎡
主な設備:クリーンルーム、流量基準器、洗浄機、リークディテクター 他
売上計画:2015年12月期 10億円
マスフローコントローラとは
マスフローコントローラ(MFC)は、ガスや液体の流量を精密に計測・制御を行う機器です。
当社は半導体や液晶パネル、LED、太陽電池市場を中心とした事業を展開し、本市場において世界シェア40%以上を獲得しています。日本や欧米諸国における工業用MFCは、工業向け制御機器メーカーが既に事業を展開しています。成長期の中国国内の工業用MFC市場への参入を狙い、会社を設立するものです。
北京メトロン社 概要
中国語名:北京匯博隆儀器有限公司 (中国独立資本の企業)
代表者:呉 英
資本金:100万人民元(日本円:約 1,200万円)
設立 :2003年6月
所在地: 中華人民共和国北京市西城区
人員 :49名(2010年9月)
事業内容:マスフローコントローラの開発、生産、販売及びメンテナンス
売上実績:1230万人民元 :2009年度(日本円:約1億5,200万)